《MUMEI》
憂鬱
,




憂鬱………




学校に行きたくない。




そんな小学生みたいなことを思いながら私は支度を始める。



裕樹に会うのが嫌………。



何かされたらどうしよ…。













私は今、下駄箱にいる。



はぁ…。
来ちゃったよ…。


学校。



本当に憂鬱…。



裕樹にだけは会いたくない…




と、思っていた…ところに…



「おっ!!秋菜じゃん!!おはよ♪」



奴は来てしまった。



何で会ってしまう………


わざわざ、早く来たのに。


誰もいないような時間に……。


「秋菜もしかして、俺が来るの遅いとか思ってるでしょ?」


「それが何か?」


「あいにく、俺は他の奴らより早いんで。残念だったね」



予想外……………。





「だからさ―………」




へっ―………………!?





私はいきなり壁に押しつけられた。


「誰もいないってことはさ、分かってるよね?」


「ひっ………裕樹………」


やだ…



私には雅樹がいる………




雅樹がいるのに……




体が動かせない……



「秋菜……可愛すぎ」


「ハッ…ハゥッ」


ヤバイ……


首……
私、弱いのに…。


私は段々、力が抜けていく。



「秋菜ってば…その顔いやらしいよ」


裕樹は私を抱きかかえ、ある場所へと向かった………。









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