《MUMEI》 リーダー的存在?, 次の日の学校―…… いくら雅也が守ってくれるからといって油断は禁物。 私は緊張しながら下駄箱へと足を運ぶ。 すると… 「秋菜!!おっはよ〜♪」 「雅也!?」 なんと、雅也が下駄箱で私に笑顔で手を振っていた…。 何で!?何で!?何で!? もしかして待っててくれたの?? 「お前、遅い!俺を見習え!!」 「ありがとう…」 「ん?何か言ったか?」 嘘つき……… 聞こえてたクセに……。 「何でもないっ!」 私は靴を履き替えて、スタスタ歩き出す。 「待てよー!!同じクラスだろ!!」 雅也は必死に追いかけてくる。 少し遅く歩くか……。 「秋菜…歩くの速い!もうちょっとゆっくり!!」 「雅也が遅いだけでしょ!!」 「あ〜!!そんなこと言っていいと思ってるのか!秋菜!!」 意味分かんない。 まぁ、面白いからいいけど。 教室に入ると、裕樹はまだいなかった。 ここでまず、一安心。 私と雅也は自分の席に座る。 「アイツ!まだ来てねぇな!!ってか来なくていいけどな!!」 雅也が振り向き、そんなことを言う。 確かに……。 来なくていい…… だが、そんな私と雅也の願いは儚く…… ―ガラ 散った。 「来ちまった……」 雅也はガッカリしたように下を向く。 裕樹の周りには何時ものメンバー。 多分、リーダー的存在は裕樹だろう。 そして、このクラスでは皆が恐れている存在? 裕樹は一瞬、私ではなく雅也の方を見て乱暴に自分の席に座った。 わぁ…。 何か怖い…。 「大丈夫だ、秋菜…俺がいるだろ」 雅也は私の手を優しく握る。 何故かとても安心できた。 私には雅也がいる…… そう思えば……… いいんだよね…。 , 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |