《MUMEI》
雅也と裕樹
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休み時間も…



移動教室の時も…



いつも、雅也は私の傍にいてくれた。


時々、裕樹と睨み合ってる時もあって私は戸惑ってしまった。

それでも雅也は"大丈夫だ"とか"俺がいる"って私に言い聞かせた。


その一言、一言が私を安心させてくれた。







「お前、ウゼェんだよ。秋菜の周りうろちょろすんな」


放課後…


もう我慢できなくなったのか、裕樹は雅也に話しかけてきた。


「お前がいるから秋菜の傍にいるんだよ!!悪いか!!」


「偉そうにすんな!!」


「やめてよっ!!」


私が叫ぶと2人はこっちを向いた。


「2人共やめてよ!!悪いのは私だから!」


そう…


悪いのは私。



馬鹿な私に隙が有りすぎて裕樹にヤられそうになって雅也を巻き込んでしまった。



「悪いのは秋菜じゃねぇよ!!わりぃのはお前だ!」


雅也は私をかばいながら、裕樹を睨みつける。


雅也………



何で雅也は…



私をかばうの??



「お前、マジウゼェんだよ!!つか、秋菜のこと何も知らないクセによくかばえるよな!!」


「俺は俺なりに知ってるつもりだ!それで何が悪い!?」


「お前……調子のんなよ」


「お前も俺がキレる前にやめといた方がいいと思うけどな」



どうしよう………




何か凄い大変なことに…。




「秋菜!!帰るぞ!!」



雅也は私の腕を引っ張った。



裕樹はそんな雅也をキツく睨みつけていた。










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