《MUMEI》
"恋"から"愛"へ
,





裕樹の姿が見えなくなると雅樹は私を強く、抱きしめた。



「何もされてないよな!?」



「平気だよ……」



「良かった………」



雅樹―…



ありがとね………





私、




今、世界一…幸せかもしれないよ…。








「雅樹―…大好き……」






「俺は違う………」








「えっ?」







「"愛してる"だな♪」







雅樹はいつものように笑う。


でも何だか何時もと違って見えた。



それはきっと…



普通の"恋"から



"愛"に変わったからだよね。






「私も…………











愛してる―…………」









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