《MUMEI》
コーナリング技量の差
サロンは、S字クランクを軽やかに切り返しながらクリアしていった!

オレもサロンの辿ったラインをなぞるようにマシンを切り返すのだが…


(寃梶[ズミーカル〜…)


午前中に作曲した歌が頭から離れない…。


そんな間抜けなボケを無視するように、サロンの右膝がS字クランク最後の右コーナーのクリッピング・ポイントを捕えた。

そして膝を擦れないオレを嘲笑うように引き離していった…。

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