《MUMEI》
本……??
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「秋菜、明日から旅行だよな?」


「うん!雅樹はツアーでしょ?」


7月27日―…


私と雅樹は明日の為に準備をしていた。




「雅樹〜いつまで?」


「ん〜8月15日まで」


「長い…」


私が帰ってくるのは8月2日―…

寂しいな…


「もしかして寂しい?」


「べっ別に!」


すると雅樹は私を優しく抱きしめた。


「素直じゃないなぁ…寂しいくせに」


「寂しく…ないもん」


素直になれないよ…


雅樹の前だといつも…


そう…


いつも………













「雅樹…こんなに沢山、持っていくの??」



「まぁな!全部、必要さ♪」


こんなに……



あれ…??



「この本みたいの何?」


私が開こうとした……



その時…



―バシッ



雅樹はそれを勢いよく私から奪った。



「雅樹……??」


「ごめん…これは―…見せられない…」


「……え??」


雅樹は私から奪った本みたいなものを自分のカバンにしまい込んだ。






その後の私と雅樹の間には、











長い沈黙が続いた―………。










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