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《MUMEI》 雨屋の人あたしは好きな人が居ても、すぐ逃がしちゃう。 告白の前に、彼女が出来るケースが二件あっただけなのに、そう思うと、恋も出来ない。 いうなれば、ただの臆病者なのです。 今日は雨がすごく降ってるから、余計にそんなこと考えちゃう。 「小夏ちゃん、傘持ってきたぁ?」 窓から校庭をみていたら、瑠那が後ろから話しかけてきたから、びびって硝子に額がごんって可愛くない音をあげて、ぶつかった。 「割れた?」 瑠那は髪が、長いからいつでも毛先を弄ってる。 「大丈夫だよ。」 さすがに、わたしの額は硝子を突き破れないよ。 「傘は?」 「ないよ」 だって今朝は、とても晴れてたんだもの。 「どうする?あたしも、持ってきてないや。小夏ちゃんには、相合い傘する相手いないだろうしなぁ」 失礼だけど事実だからなんとも言えないよぉ。 |
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