《MUMEI》

ラパイドは、既に50分以上走り続けているにも関わらず、安定して40秒台のラップタイムを刻んでいた。


一見、黙々と集中して走るタイプのようだが、予選で見せた一発の速さも併せ持っていると考えられる。

おそらくクレバーにライディングという作業を遂行しながら、勝負処となる接戦でも、その強さを発揮するタイプなのだろう。


彼をGPライダーに例えるのは妥当では無い。


例えるなら…


生粋の耐久スペシャリスト…


…マイク・ボールドウィン…


…だろうか。

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