《MUMEI》
出会い
いつものように同じ時刻に学校に着き、いつものように本を読んでいた。いつもなら今まで道理に変わらない生活を送っていただろう。でも、今日は違った。


チャイムが鳴り担任が入った来た。
担任の名は、松田定信。(一文字変えれば松平定信。歴史の授業に出てきたが…、何をしたか思い出せない。)
社会の日本史の先生だ。

「今日も元気かぁー!!」 「死んでま〜す」
クラスのお調子者が声を上げた。それを聞いて皆が笑いだす。
「そうか飯嶋(いいじま)は、死んでるか。でもこれを聞けば生き返るぞ。それは…」
松田は、もったいぶって少し間を開けた。
「先生早く言ってよ」
数人からのブーイング。
「そう焦るな。」
「焦るよ」
「わかったわかった。なら言うぞ。なんと今日は転校生が来てる。入れ。」
皆が騒ぎだす。
ガラガラ
ドアが開き女の子が入って来た。
皆が歓声を上げた。
女の子は黒のセミロングの髪で細く小柄な子だった。しかもスッゴく可愛い。
僕は見入ってしまった。こんなにも誰かに惹かれたのは、初めてだった。その時ドクンッと胸がときめいた。

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