《MUMEI》
天然?物好き?
休憩に入り転校生は皆に囲まれていた。
転校生によくする「どこから来たの?」やらの質問をしていた。
僕の学校では、男子より女子の方が多い。30人クラスで男子はわずか10人しかいない。



昼になり僕は、血の入った瓶を持って屋上に行った。




「井上さんどうしたの?」「あの…龍宮さんってご飯食べ無いんですか?」

「井上さんあの子に関わるの止めた方が良いよ。嫌な想いするから」


「でも、私は龍宮さんの事を知りたいんです。どこにいるか分かりますか?」


「多分、屋上だと思うよ。でも、忠告したからね。」


「屋上ですね。ありがとうございます」







いつものように屋上にいた。

僕は瓶に入った血を飲みながら休憩が終わるのを待った。

ガチャ

ドアが開いた
屋上に久しぶりの来客が来た。

この屋上は昔自殺した生徒の霊が出るだとかでほとんど人が来ない。

「いい場所ですね。龍宮さん。」



「井上さん?…どうしてここに?」


「どうしてって…。ただ龍宮さんと話がしてみたかっただけです。」



「それだけ?」
「はい」




天然?この子は天然なのか?それとも物好き?

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