《MUMEI》
守護騎士の戦い
「こっちです、急いでください!!」
守護騎士の青年が声を枯らしながらも叫ぶ。
周囲には住人の姿に混じって怪我をし、意識を失った守護騎士達の姿もある。
「・・ダメだ!!こっちにもモンスターが居る。別のルートを探すぞ!!」
先行していた数人が戻ってくる。
「・・・全員連れて逃げるのは無理だ。何人かで囮になって・・」
街の自警団の一人が苦々しい顔をしながらも指揮を執っている守護騎士に意見を述べる。
「・・・解った。守護騎士で派手に暴れる。その隙に街の外へ。」
守護騎士達は互いに頷きあいながら武器を掲げる。
「我らが護るべきは己の信念!」
「我らが誇るべきはその任務!」
「我らは住民の盾であり!」
「その身を賭して護る者なり!」
「信念を貫き!」
「無様に生き延びてやる!!」
儀式のように、晴々とした表情を浮かべ住民達に向かって笑みを向ける。
「はっはっは・・絶対生き延びてくれよ。街の復興とかでもコキ使ってやるからよ!」
住民の一人が、泣き笑いのような表情を浮かべながらも守護騎士達の肩を叩く。
「団長の命令でな、生き延びないと後が怖ぇ〜んだ。」
「ウチの団長、ワザワザ「守護騎士の誓い」まで変えたんだしな。」
「前のより親しみ持てるけどな。」
「何より美人だしな。」
今から遊びにでも行くかのように楽しげな、誇らしげな表情を浮かべる。
「さぁ、行きましょう!!住民を護る。生きて帰ったら英雄です!」
号令と共に道を開けるため、モンスターを惹き付けるために突撃をしていく守護騎士達。
その背後には彼らが護ると誓った者達が涙を浮かべながらも見送っていた。

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