《MUMEI》
お疲れ様…
,






雅也は…




珊瑚礁を見ながら、



何を思っていたんだろう…



―『すっげー懐かしい……』―



あの言葉は…




どうゆう意味―……??










8月14日―…




明日、雅樹が帰ってくる。




私は沖縄で撮った珊瑚礁の写真を見ていた。




ひっかかるなぁ…





雅也のあの言葉……




もしかして、昔沖縄にいた…とか…??





そんなこと―………



ないか…………。




そんなこと―…




あるわけない……。









8月15日―…






私は雅樹に会う為に公園に来ていた。



ちょっと…



気まずいけど、




楽しみ……かな…。




雅樹に会えるんだもん…。







「秋菜…」



公園の入り口を見ると気まずそうな顔の雅樹が―……。



久しぶりに見た雅樹の顔は、何も変わっていなかった。




「雅樹…」



私は立ち上がり、雅樹の方へと走った。




「あのさ…秋菜…いつか言う時がくるから…その時まで、待てるか…??」



あの本のこと―…だよね??




「待てるよ…」





すると雅樹は私を優しく抱きしめた。










「雅樹……お疲れ様…」












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