《MUMEI》 石段あたしはチョコバナナを頬張って。 木名瀬君は林檎飴を舐めて。 歩き疲れたから、屋台から外れた石段に2人で座った。 ―ポタッ 頬に冷たい液体―。 『ヤダッ!雨!?』 たくさんの人が木陰や建物の下に向かって、走っていく。 『木名瀬君行こう!』 あたしは木名瀬君の手を引いて、石段の上の神社へ走った。 前へ |次へ |
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