《MUMEI》
友達
クラスではたくさん友達ができた。
いつもは唯、美夏、三人で固まっている。

「ねー、亜衣って今まで何人と付き合ったあ?」
朝のホームルームが終わって、いきなりそんな話題を持ち出してきたのは美夏だ。
美夏は、髪が赤茶に染めてて、髪を巻いている。
化粧もまあまあ濃くて、
強めだ。

「え?彼氏?
…作ったことないけど」

「えっ?!ないの??」「へーえ。」
美夏は叫び、唯も少し目を丸くした。
唯は、かなり細身で白い。肩に髪がかかるくらいの黒髪で超二重。でも凄いCOOLで人見知りが激しい。
あたしらは席が近かったから偶然に仲良しになれた。

「ぢゃ、ぢゃあさ、亜衣ってヤッたことないの?」
美夏が興奮したように言う。
「ばか美夏…」
唯が呆れる。
「やったって、なにをさ?」

あたしはため息ついた。
全然意味わかんない。
ほんと、主語もつけないで。

美夏は目を丸くした。

「え?ちょいまち?
亜衣わかんないの?ヤッた?
って、わかんないの?!」

「ピュアだね…」
唯が小さく笑う。


「え?意味不明だしっ」

あたしは半ギレでいうと、

美夏は吹き出した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫