《MUMEI》
知らないとこで
キーンコーンカーンコーン


帰りの予鈴がなり、うちらは並んで教室をでる。
「今日どっかよる?」
退屈そうな唯の言葉に
「アルタで下着ほしーい」
美夏は片手を上げて主張した。

下着って、友達と選んだことなんてないし……

「ねー、亜衣って地味に巨乳ぢゃないっ?」
美夏が横目でうらめしそうに言う。
「そんなことないって!」

あたしはとっさに胸を隠した。

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