《MUMEI》

「いいよね〜胸大きい人はさー」
COOLな唯がいう。


「だから全然そんなことないって!!!」
あたしは首を振った。


唯は凄い痩せ体質で、胸がそんなに目立つ訳じゃないけど、
美夏は冬服のベストの上からでも、
しっかりとした
柔らかな大きい膨らみがわかる。

「美夏だって巨乳ぢゃん??
だいたいあたしは唯みたいなスラーて体型がいいんだも……」
「おおい、佐倉、これ、視聴覚室まで持ってってくれないか?」

あたしの言葉を遮ったのは担任……
「なんであたしなんですかあ?」

「なんでって、目に止まったからだ。頼むよ」

「えー…」

「視聴覚室は3階だから。」

担任はそういうなり重たい書類をあたしに託して、さっさと行ってしまった。

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