《MUMEI》

ほんと、


見つかんないって!!!!













歩いて10分以上経過するのに、
視聴覚室が
まだ見つからない。



隣のクラスの美紀がいうには
旧校舎の4階。

まだ
うちらのいる新校舎は
視聴覚室のある
フロアが、
出来上がっていない。



今、
旧校舎の4階を
歩いているん
だけど……






だいたい
旧校舎は
誰もいなくて

古いし
気味わるい。



「なあんでこんなとこに持ってかなきゃなんないわけ??」



あたしはぶつぶついいながら
軋む廊下を歩いた。



「………ャあッ」







「え?」

あたしは思わず振り向いた。






誰もいない。
怖っ………
空耳?




ガタンッ!!!!
「きゃっ」
あたしは思わず小さく叫んだ。






隣の教室だ。
今、机が倒れたんだ。









誰かいるんだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫