《MUMEI》

あたしは怖くなった。
ぢゃあさっきの声もホンモノなの??


よく、旧校舎とかでいじめとかある

もしかして
今そういうのが
起こってるんじゃ…

「あッ…ん…やッッ…」

高いつまるような声。



あたしは
見つからないようにその教室に近づいた。


ドアからは夕日の木漏れ日が漏れてる。


あたしはそのドアの隙間から
片目を除かせた。














えっ?













「ヤあッ…」
「なんで?サヤ、

    やなの?」

「んッ…あ////」

「こんなに感じてるのに。、
サヤ、わかってるの?

これはサヤの蜜だよ?」


「あッ…やめてえッ……アンッ」



「やらしいサヤ。
舐めてごらん。」


「んッッ…ン…」


クチュックチュッ













信じ


られない。
あたし

固まって
しまった。

夕日に照らされながら、
ひとりの茶髪の女の子と
ひとりの茶髪の男の子が


逆光で、よくみえないけど



女の子は教室の窓の低い棚の上で足を広げられて、
男の子はその広げられている部分に、顔をうずめている。









あたしは思わず
書類を手から落としてしまった。




バサッ




「あっ…」




書類の一部が
その音と共に
ドアの下をくぐりぬけて

その教室へと
入ってしまった。




あたしは思わず
隣の教室に逃げ込んだ。

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