《MUMEI》
金看板の第2ライダー
ラパイド2号の予選タイムは、たしか41秒台だった筈だ。

ラパイド1号に比べて若干タイムは落ちる。

だがその理由は、2号が1号よりも体格が大きく、その分 50cc の非力なマシンにかける重量負荷も大きくなっている為と思われる。

それが1号とのタイム差となって表れているのだろう。


後ろから見た感じは、ライディング・テクニックに1号と大きな差は無い。

即ちそれは、ラパイド2号も間違い無くオレより格上のライダーという事だ。


(オレがこのレースでトップを走る機会は、もう無いだろう…)

ラパイド2号のシャープな走りは、オレを落胆させるに十分なものだった。

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