《MUMEI》
決定的な弱点
(やはり…)

オレはラパイド2号のライディングを観察し、彼と自分の差…

言い変えれば、自らの決定的な弱点を見つけ出した。

いや…

見つけたというよりも、再認識したと言う方が正しいだろう…。


だが…

ようやく"答え"に辿り着いたにも関わらず、オレは歓喜することも、追い上げに向けて闘争心を燃やすことも無かった。


只…愕然と呆然と自分の無力さを呪うことしか出来なかった。


何故なら…

行き着いた"答え"は、オレ自身が未だ越えられない"壁"の向こう側にあったからだ…。

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