《MUMEI》
雅樹の様子
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文化祭の出し物も決まり、私たちのクラスは細かいことをどんどん決めていった。










「カラオケ大会ね〜面白そうじゃん」


雅樹は苦笑いしながら言った。


「そうかなぁ〜何か微妙……そういえば雅樹、仕事は??」



雅樹は黙り込んだ。



何かあったのかな…??



「えっと……しばらく休むことにしたんだ」


「そうなの??何で??」


「なんとなく!まぁ、あんまり気にすんな!!」


雅樹は笑顔で私に言った。


私はそれ以上のことを、聞くことが出来なかった。






この頃からだったかな…




雅樹の様子がおかしくなりはじめたのは―………




でも、雅樹は私に何にも言わなかったよね―…………









文化祭が近づいてきた頃…



雅樹は私に何にも言わないで、出かけるようになった。



私は仕事の打ち合わせでも入ったのかな…なんて思っていた。







「雅樹、文化祭来る??」



私は明日に迫った文化祭に来るかどうか雅樹に聞いた。



「うーん…俺明日さぁ用事あるから行かないかも」



「そっか…まぁ、高校だしバレる可能性あるから来ない方がいいかもね」



「行きてぇけど残念ながら、行けないわ。秋菜は高校生活、最後の文化祭楽しめよ!!」



「うん!!」



私は笑顔で頷き、雅樹の腕の中に入った。





少しして、寝てしまった私。



起きると雅樹はもう、いなかった。










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