《MUMEI》
だが…どーすんだ!?
答えは分かった…。


だが分かっていたとしても、それはオレに対処できる筈もない領域だった。


マシンをバンクさせられない一番の理由は…

…"恐怖心"…だろう…。


トップ・ライダーが見せる華麗な膝擦りは、気の遠くなるような走り込みの過程で、少しずつ恐怖心を克服し、限界点を見極めて身につけてゆくものだ。

今日初めてレースを走る小僧が、一朝一夕に成就できるものではない。

(膝擦りもできないのに、レース参戦するのもどーかと思うが…)


最大の敵は自分自身の心の中にいたのだ…。

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