《MUMEI》

なんで、涙が溢れてるんだろ…


べつに









佑がなにしようたって、







あたしと佑は幼なじみだけで
なんにも関係ない







なんにも…







なんにも…










「………亜衣、、、
今のは、
ちげーんだよ、だから……」


「なにが…?


…………何が違うの???」




「だから、、、」






佑があたしの肩に手を−






「さわんないでよ!!」










あたしは佑の手を思いっきり振りほどいた。

「亜衣………」







その手で








その手で










ほかの女の子の
いろんなとこ触って
入れて









ねえ…………嫌だ……










15年間。
佑に触らないでなんてゆったのは、今が初めてだった。









「…………、ごめん」






かすれた声で
小さく呟く佑の顔を



一瞬みたら








いつもと変わらない
いつもと変わらない
さっきまでの佑
朝会った佑





ただ今にも泣き出しそうな顔して
ただうつむいて













理性なくして佑はSEXしたんじゃない
佑、自身がしたかったんだ

「佑」がしてたんだ。

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