《MUMEI》 小さい頃からの夢, 楽しかった最後の文化祭はあっという間に終わってしまった。 私と雅也は自分のクラスがやった出し物の片付けをしていた。 「楽しかったなぁ…文化祭」 「何かあっという間に終わっちゃったね…」 夕陽に包まれた校舎はオレンジに染まっていた。 そんな校舎が文化祭はもう終わったとゆうことを、示していて妙に寂しくなった。 「俺さ…秋菜と同じクラスで良かった…」 「私も雅也と同じクラスで良かったよ」 雅也と同じクラスじゃなかったら、こんなに楽しい文化祭にすることなんて出来なかった…… 本当に心からそう思う。 「秋菜さぁ…高校卒業したらどうすんの??」 「うーん…私、何かやりたい…」 「秋菜がやりたいことかぁ〜…何をやりたいんだ??」 「私ね…目立つこと好きじゃないんだけど……モデルとかやってみたいんだ……」 小さくてまだ幼かった頃… まだ、自由だった頃… 私は綺麗で輝いているモデルに憧れていた。 本屋まで行けば、必ずファッション雑誌を手に取り、モデルを見ていた。 いつか自分もこんな風に輝きたい…… 小さいながらにそう思った。 「モデル!?秋菜ならなれるって!俺が保証する!」 「ありがとう…雅也」 「いやぁ〜秋菜が有名人になるのかぁ…今からサインもらっとかなきゃな!」 「そんな…大袈裟!!」 嬉しかった…… 雅也ならこんなこと言ってくれると思っていた。 私…… モデルになりたい…… 小さい頃からの夢…… 叶えたい……… 「秋菜!!」 雅也…… 「いいモデルになれよ!!」 私はいつでも 雅也に勇気づけられたの…… そう… 今も―……… , 前へ |次へ |
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