《MUMEI》
雪に囲まれたクリスマスイヴ
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珍しく今日は雪が降っていた。



今日は12月24日―…
クリスマスイヴ




「すっげー!!雪だぜ!!雪!!」


雅也ははしゃぎながら外を見ていた。


こんな都会で雪が降るのはとても珍しい。



「雪、凄い綺麗!クリスマスイヴに雪なんて凄い嬉しいね!!」


千夏は目を輝かせながら外を見つめる。


私と真琴は寒いのでコタツに入っていた。



雅樹とは、去年と同じようにクリスマスに過ごすことにした。


「なぁ!!外行こうぜ!!」


「「えー!!」」


同時にそう言ったのは私と真琴だった。


外なんて行きたくない!


寒すぎる!!


「行こうよー!!行かないと秋菜と真琴にはクリスマスプレゼントあげないよ!!」


千夏の脅しによって私と真琴は渋々、コタツから出て寒くないようにカイロを何個も取り出した。


外へ出ると予想通り寒くて私と真琴はカイロで手を温めた。


千夏と雅也は子供のようにはしゃぐ。


今はそんな2人が羨ましい…。


「こんなさみぃのに、よくあんなはしゃげるよな…」


「本当だよね……私にはとても無理」




千夏と雅也は私と真琴に雪だるまを見せてきたり、時々、雪を投げてきたりもした。


最初は私と真琴は嫌がっていたけど、次第に楽しくなり千夏と雅也と一緒にはしゃいでいた。


高校3年生の私たちだったけど、この日だけは小学生の子供たちに負けないくらいに遊んだ。







高校生活、最後のクリスマスイヴ……



雪が私たちの冬休みを更に輝かせてくれたねー…




一緒に笑って



はしゃいで……




最高に楽しいクリスマスイヴだったね…。





雪に囲まれた私たちのクリスマスイヴは……








一生



忘れられない








思い出になった―……









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