《MUMEI》 声, 今日は1月1日―…… 私は雅也たちと去年と同じ神社へ来ていた。 雅也は何時もの笑顔で…… 真琴も何時もの真琴で…… 千夏も何時もの千夏で…… 違うのは私の心だけだった。 「何か今年は空いてる〜♪ラッキー!」 去年と違って、今年は40分しか並ばなかった。 「じゃ、俺は用事あるんで!」 「私も!!またね!!今年もよろしくね〜♪」 そう言って真琴と千夏は帰ってしまった。 私はなんとなく、気まずくて適当な会話を始めた。 「こ……今年はあんまり並ばなかったね〜!!去年は1時間半も並んだもんね!!」 「そうだな〜!!」 雅也は何時もの笑顔だ。 何でだろう。 気まずいのは私だけ?? 「じゃ…帰るか」 雅也が歩き始めたので私は雅也についていく。 雅也の背中が何だか大きく見えたのは、気のせいかな…?? 私の家の前まで来ると雅也は笑顔で言った。 「今年もよろしく!」 雅也が歩き始めた…… その時―………… 「おいっ!!!!!!」 私の後ろで声がした。 雅也が振り返る。 すると雅也は目を丸くした。 私も振り返る。 そこにいたのは………… 確かに…………… 雅樹だった―………… , 前へ |次へ |
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