《MUMEI》 2人の絆, 同じ誕生日…… 沖縄へ行ったこと…… 全て… 全て… 偶然なんかじゃなかったんだ… 当たり前だったんだ―…… 「前さ…秋菜が見ようとしてた本みたいのあっただろ??あれに全てが載ってるんだ」 雅也が雅樹の双子の弟なんてことが知られたら、色んなところから雅也のところに報道陣が来てしまう…… だから、公表なんて出来なかったんだ―… 「秋菜……真琴と千夏は此のこと知らないから…ただ、俺が雅樹に似てるだけだと思ってるから…言わないでくれるか??」 「………もちろんだよ…」 その後、 2人は全てを話してくれた。 雅也と雅樹は沖縄で生まれ育った正真正銘の双子。 顔も声も全く、同じで親も間違えたことがあるんだって。 2人が小学3年生の頃… 雅樹が芸能界に憧れた。 たまたま、沖縄でやっていたオーディションに受かり東京まで来ることに。 雅樹は子役などで、活躍し一気に大人気になった。 中学生2年生になると、歌手としても活躍し始めた。 高校生になり、雅樹は事務所を移動。 人気が上がってきた雅樹は前より大きな事務所で仕事をやることになった。 その関係で、雅樹は家を離れて早くも一人暮らしをすることになった。 高校も別々。 雅也と雅樹が会うことはあまりなかった。 「雅樹が芸能界に入りたいって言った時、離れる予感はしてたんだ。でも、どんどん遠くなってく雅樹……双子の弟であり、家族でもあるのに一番遠い存在になった気がした。そんな時、雅樹はいきなり3ヶ月の長期の休み………沖縄へ行ったことを知った時、雅樹はまだ俺たちを大切にしてくれてたんだって、自分で勝手に思ったんだ……」 雅也は嬉しそうに…… 切なそうに…… 話していた。 私は気づかなかったよ…… 2人の深い絆に。 2人は私が知らない絆で結ばれていたんだね…。 双子って凄いな… 「秋菜のこと…大切にしろ!!秋菜は本当に雅樹のことを愛してくれてんだ!!」 「分かってる……秋菜は俺にはいなくちゃならない存在だ―…秋菜がいてくれたから今があるんだ………………俺は秋菜の傍にいる……隣にいる…」 「うん…………」 私と雅樹と雅也は、一緒に笑った。 雅樹…… あなたは確かに、 私の傍にいるって言ったよね… 今も、 あなたは私の傍にいますか…?? , 前へ |次へ |
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