《MUMEI》 なんと兄貴はピット前で、あるジェスチャーをオレに送っていた。 それは手振りだけの"ヒゲダンス"※だった。 (※ザ・ドリフターズ・志村けん&加藤茶による往年の演目。) その意味は"ペース・ダウン"の指示… あるいはこの状況では"落ち着け"の意味だったのかもしれない。 (ちなみにペース・アップのサインは、せんだみつおの"ナハ!ナハ!"だった。) 頭に血が昇って、無謀にも自分の力以上のライディングをしようとしてるオレを落ち着かせたかったのだろう。 (落ち着けと言われても…) オレは自らの怒りと葛藤した。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |