|
《MUMEI》 バックライフ｢はぁ？意味分からねぇ。俺は、死んだんじゃねぇのかよ。普通死んだら終わりなんじゃ…。｣ ｢普通わな。せやけど、２つだけやり直せる方法がある。１つは輪廻転生。もう１つは、バックライフと言われている物だ。｣ 輪廻転生は、聞いた事がある。でも、バックライフなんて聞いた事が無い。 ｢これは、そのままの意味や。戻る人生。何もせず死んじまった奴に、もう一度やり直してもらうっちゅう、ここならでわのルールや。せやから、まぁ頑張りな。｣ ｢なんだよ。せっかく死んだのに。やっと終わったのに…。｣ あんなに辛いなら人生なんて早く終わった方がいい。死んだ方がいい。 ｢なんで俺なんだよ。他の奴でも良いじゃんか。｣ ｢それは、ワイがあんたを気にいったからや。それと、あんたは何もしとらん。何もせず死んだ。だからやり直して貰うんや。｣ ｢嫌だ。もう嫌だ。放ってくれ。｣ ｢あかん、それは出来へんわ。これは、強制的に参加やけん。ルールは、簡単。また、人生をやり直すだけ。でも、自殺はできん。死ぬには、自殺以外じゃないとあかん。｣ ｢待てよ。俺はやるなんて言ってない。｣ ｢言ったやろ。これは、強制的やって。お前が決めるとかじゃないんや。｣ ｢そんなのあんたの勝手だろ。俺は、嫌だからな。｣ ｢どんなに嫌だろが、もう決まったことなんや。じゃっ、行ってもらうわ。まぁ、頑張れや。｣ えっ、いきなりかよ。 ｢ちょっ、待てよ。｣ ｢細かい説明は、後でするわ。ほな、さいなら。｣ 男が、手を振るのが見え、俺の意識はなくなった。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |