《MUMEI》 剣戟は遠く打ち合わされる刃と刃。 「爆ぜよ、鳳凰・・天翔炎!!」 蒼海で彩詩の剣を強引に押さえ込み、劫火に纏わせた爆炎を解き放つ。 指向性を持った爆発が起こり彩詩の体を一瞬にして焼き尽くしながら吹き飛ばす。 吹き飛ばされていた彩詩が消えたかのような加速。吹き飛ばされた距離を一瞬で詰める。 ギィィィィン!! 彩詩の背には純白の翼。速度を持ってシンギを吹き飛ばし、翼の加速でそれに追いつく。 「捕らえられし疾風の巫女よ!我が呼びかけに答えよ、シルフィスティア!」 竜巻の如き風の塊を宿した剣を叩きつける。 着地と同時、突撃してくる彩詩に向かって劫火と蒼海を叩きつける。 「焼き尽くせ!」 ギィィン!! 再び打ち合わされた一撃は風を焼き尽くす業火と炎を吹き散らす風の押し合い。 「はああああああああああああ!!」 彩詩の声に押されるようにシンギが後退する。 「これで・・」 ヒュン!! 剣が纏っていた光が彩詩の前に光の渦を作り出す。 「光弓・・スレイプニル!!」 光の渦を貫くように突き出された剣が加速、シンギに向かって射出され5メートル余りの距離を0とする。 「塵も残さん!」 重ねるように双剣を振り上げ・・ 「滅浄刃!!」 彩詩に向かって振り下ろす。 劫火がその力を解き放ち、巨大な炎が斬撃となって彩詩に叩きつけられる。 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオン!! 石畳が蒸発し、残っていた木々が炎に包まれる。 前へ |次へ |
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