《MUMEI》 雅樹の態度, 「明日、卒業だな!!秋菜!!」 雅樹は次の新曲の歌詞を書いていた。 雅樹の高校は3月1日に卒業式が終わった。 だから、今はもう立派な社会人……じゃないか…。 まだ…。 「何か寂しいよ…」 「卒業すんの??」 「うん…」 「寂しいけどさ…卒業しても秋菜は秋菜……友達は友達だろ??卒業ってのはさ…やっぱり必要で、今までの自分を振り返るものなんじゃないかなって…思うよ……あっ俺、何言ってんだ!?自分でワケ分からん!」 もぅ…。 伝えるの下手なんだから。 でも雅樹の気持ち…… ちゃんと伝わったよ…。 「雅樹……」 私が雅樹を呼んだ…… その時―…… 「ゲホッ」 雅樹がいきなり咳き込んだ。 「雅樹!?大丈夫!?」 「ゲホッ……うっ…ちょっとダイニング借りる……」 「私も行くよ…!!」 私が雅樹と一緒に立ち上がった瞬間―…… 「来んなっ…!!!!!」 え――――…………… 「秋菜は来んなっ…ただ、むせただけだ!!うがいしてくる…秋菜は此処で待ってろ」 雅樹はそう言って部屋から出て行った。 雅樹が―………… あんな態度とったのは初めてだった……… 私は呆然としながら その場に立ちすくんでいた―… , 前へ |次へ |
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