《MUMEI》
走る―…
,






もう5月……




GWも終わってしまった…。



雅樹とはまだ付き合ってる。



会ったりもしてる。



でもいつも、作り笑い。



私は雅樹から貰ったシルバーリングを見つめる。




私たちはずっと一緒だよね…??



この指輪で繋がってるよね…??





雅樹……





私は、こんなに心配してるの…





だから教えて……




本当のこと。













「あーきなちゃん!」



「かっ花梨!?びっくりしたぁ〜」


「秋菜、ボーっとしてたけど何かあったの??何時もの秋菜じゃなかったよ??」


「ありがとう…花梨……何でもないから平気だよ」



「そう??何かあったら言ってね」



ありがとう………




私はその花梨の優しい言葉に救われたよ…。




花梨のおかげで…………





--ピルルルルル





いきなり私の携帯が鳴った。




「ちょっとでてくるね」




花梨が頷いたのを確認し、私は撮影所から出た。

























私は電話が終わると事務所を飛び出していた。





電話は雅也からだった。





近くに両親もいたみたい…。







私は走る―…………






ひたすら走る―……













『雅樹が…………














いきなり倒れたんだ……!!










総合病院に来い!!』














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