《MUMEI》
祈り
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大好きだからね……




傍にいようと思ったの…




大好きだからね……




笑顔でいようと思ったの…




雅樹……




私は心からあなたのことを愛してるよ……
右手の薬指に光るシルバーリング……



今でも私たちを繋いでる―……














雅樹の病状は私が行く度に悪くなっている気がした。



医者は"手術した方がいいかもしれない"とまで言い出した。


雅也は大反対……



雅樹のお母さんは悩んでいた…


お父さんも凄く悩んでいる……



私に何が出来るだろう……



何をしてあげられるだろう……


雅樹の為に何かしたい……



雅樹が元気になる為に……



私には何ができる??



私には…………













「手術………することになっちまった」



5月20日……


雅也は私に伝えてきた。



「いつ………??」


「明日―………」



「そっか…」



手術はとても難関らしい…


成功の確率は低いんだって…


だから雅也はずっと反対してたんだ……



「こうなったらもう祈るしかない……秋菜も一緒に雅樹のこと待ってくれるか??」



「もちろんだよ―………」





私に出来ること………






それは雅樹を待っててあげることだよね……





手術の成功を祈ることだよね…












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