《MUMEI》 夜のカフェテラス夜はそもそも、闇だった。 でも人間達が闇を嫌って、 闇は、昼間の太陽よりギラギラとひかり出した。そのひかりに手を出したばっかりに、人間は、 あくせくとひかりの中を走りつづけることになってしまう。 休むことの出来る、闇が消えてしまったからだ。 目指すひかりを、まったく勘違いしながら、生きたり、死んだりを繰り返して。 「…澤城姫夏さん…に、碧嶋春さん…。ですね。」 彼は、何か黒い手帳のような物に僕等の名前を書き連ねている。 奇妙なのは、まっさらなキャンパスノートに赤いペンで、 【要人】と囲んだ事と、その手帳のタイトルが、【ギロチンノート】だった事…。 「あ…の…、 ギロチン?って…、あの…。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |