《MUMEI》
質問するが…。
【支配人室】

そう書かれた、ホテルとは別の棟にある俺の部屋に俺はそいつを連れだした。


この何となく煙草の香りがする部屋には、
黒い革のソファーが茶色い机を挟んで二つ置いてあり、そこに座るように、俺は言った。


そいつは、起きたばかりで、
何となくぼんやりしていて、俺はまたイライラした。


「名前は?」


「…ファウナ。」


「歳は?」


「十五さい」

やはり若かった。
「なんで、あそこで寝てた?」


「眠かったから。…」


ふざけやがって…。

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