《MUMEI》
その名。
「あのねぇ…あたしぃ……」
                           
俺がイライラしてどうやってこいつに説教しようか
考えている時に何だかむにゃむにゃ喋り出した。

「…なんだよ…。」
俺は、露骨に嫌な顔をしている。
普段の俺はもっと穏やかなつもりだが、今日はなんだか機嫌が、たいへん悪い。                    お客様の前なら、こんな事ないから、きっとこれは、その反動に違いない。



「…おなか…すいたかも…」


「はぁ?」


なんだよ、こいつ今普通に俺が怒ってるんだぜ?
社会とは何たるか、お前に教えてあげようとしてるんだぜ?


イライラは、ハジケようと、していた。


すると、突然ドアが開いた。

ガチャ。

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