《MUMEI》 雷斗くん。聞けよっ! 「何?キリヤくん。ファウちゃんといつから知り合い?」 雷斗は元ヤンで、成り行き的なかんじでここに住み込みで雇ってる。 俺は、こいつも苦手だった。 「…知らん。ここのロビーで寝てたんだよ。…つか、お前何してたんだよ。フロントならできるとか、ほざいてた奴は誰だ?…」 まだ、朝なのに俺は眠たい気がした。 「雷斗くん。わたしおなかすいた。」 まだ言うか? 「…なんかキリヤくん怒ってるけど、まぁいいでしょ。あさご飯にしましょう。ね?」 雷斗… 疲れたから、ただ何となく頷いた。 阿保と馬鹿は嫌いだ。心からそう思った。 前へ |次へ |
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