《MUMEI》
2人の帰り道
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私と雅也は2人で家に向かっていた。



空は既にオレンジに染まっていて夕陽も恥ずかしそうに頭を少しだしているだけの姿。



「雅樹……元気そうだったね」


「だなぁ〜早く退院してくれるといいな!!」


雅樹が退院できたら、




まず最初に何処行こうかな??



雅樹の家かな??



小さな丘かな??



私は自然と笑みが、こぼれていた。



「秋菜どうした〜??超笑ってる」


「なっ何でもないよっ!」



「さては、雅樹が退院してからのこと考えてただろ!?」



「ちっ違う!」



「嘘が下手だな!!」



………雅也に嘘はつけない。



「じゃあ、またね!!」


「おぅ!またな!!」






雅也の背中は





夕陽に照らされて






凄く綺麗に見えた。












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