《MUMEI》 祖父、影成風雅は九人目の・・・・・・・・・・そう、最後の一人・・・・・・・・・・ 祖父の影成の元へと急いだ_________ 影成は、まかりなりにも風雅の祖父だ___________ しかし今迄、家族同然だった者達を殺して、ここ迄やって来たのだ____________ もう後には引けなかった・・・・・・・・・・ 風雅は、影成には静かに死んで欲しかった・・・・・・・・・ 影成の元へ行くと、影成は寝ていた____________ 風雅は、祖父に最後のお茶を煎れた____________ ≪長老、朝です、起きて下さい≫ 影成は風雅を見て≪おぉ、風雅かっ!今朝は蝶妖ではないんだな?≫ ≪おはようございます。蝶妖さんは、あさげの支度をしております。茶の用意が出来ております。どうぞ・・・・・・・・≫ ≪おぉ、すまないな。頂くとするか・・・≫ ≪はい、では、ごゆっくり・・・・・・・・≫ 風雅は戸を閉めると同時に涙が溢れて止まらなかった___________ 暫くすると・・・・・・・・・ ≪ガチャン!ガタガタガタッ! ドサッ・・・≫と、言う音が聞こえて来た________________ 風雅は、≪あぁ・・・・とうとう祖父迄も手にかけてしまった・・・・・・・・・・・・・・ 念の為、祖父の最後を見た・・・・・血を吐いて死んでいる祖父を見て、風雅は愕然とした_______________ ≪俺は、やった・・・・仲間を全員殺した・・・・・・・≫ これで紅玉との仲を認めてもらえれば、甲賀ではなく、これからは伊賀が俺の里になるんだ_______________ 早く紅玉に知らせたい___________ 風雅は谷へ降りた_____________ いつもの様に静かに川が流れている____________ 紅玉は現れない・・・・・・・・・・・・・・ ひそかに伊賀の里に行ってみる ______________ そこで風雅が目にしたのは・・・・・・・・・・・・・ 前へ |次へ |
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