《MUMEI》

「なんだそのニ択、どっちもどっちじゃんか…」




さすがに朝。





人だってまばらに通っている。



「おいで」





腕をきつく掴まれ、俺は、秀幸の顔をじっと見た。





――疲れた顔…。






「夜…寝たの?」




「寝れっかよ、バカ」




「…うん」





胸がじわじわと詰まって、涙が出てきた。




「ほら…」





背中にあたる手がめっちゃ暖かい。






俺は促されるまま助手席に乗り込むと秀幸は直ぐに車を発車させた。




















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