《MUMEI》
パッドの傷
オレはメットを脱ぎ、ツナギのジッパーを下ろした。


ふぅー…と息をつき、暫く目を閉じると…


瞼の裏にコースの残像が焼き付いていた。


耳の奥にも、けたたましいエンジン音が染みついている…。


コースに復帰してゆく岡ヤンを見送った後、ピット内に入ろうと2〜3歩踏み出すと…

…カクンと膝がくだけた。


絶え間無い"動"の世界から引き戻されたばかりの身体が変調をきたしているようだった。


オレは、ブ厚い革のツナギを腰まで下ろし、汗だくの上半身を開放した…。

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