《MUMEI》

「アメリカに行きなさい。そうすれば、助かる見込みはあります」

「涼哉は助かるんですか!?」

りょうちゃんの父親が半ば驚いたように聞いた

「えぇ、アメリカの技術はすごいですから」

そんなやりとりをしていた二人は気が付かなかった

部屋の外のりょうちゃんの存在に

りょうちゃんは病院から見える桜の木まで走った

そこにはちーちゃんがいた

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