|
《MUMEI》 *｡＊離れた理由＊｡*. 龍也とは一気に、距離が開いてしまった｡ 和哉くんと夏子､智希とは相変わらず仲がいいけど…… 席替えもして、龍也と離れてしまって…… 龍也は私たちから、離れていった。 ｢愛梨沙〜今日も龍也くん……他の人と一緒にいるね…｣ 夏子は寂しそうに言う。 確かに…… 何だか寂しい。 いつも一緒にいたのに…… ｢何でだろうな〜｣ ｢藤宮……のんきだね｣ 龍也は私たちの視線に気づかずに笑ってる…… 龍也は…… もう、私たちなんて… どうでもいいのかな…?? ｢まぁ……人は変わるんだよ！アイツは夏休みを超えて生まれ変わったんだよ！｣ ｢藤宮…意味不明だから｣ 龍也の気持ちが分からなくて… 何にもすることが出来なかったよ… ｢龍也さぁ〜どうしたのかな〜｣ 帰り道… 和哉くんは心配そうに呟いた。 和哉くんは優しいな… そうやって、人の心配をしてあげるんだね…。 ｢愛梨沙も、心配だろ??｣ ｢うん…心配だよ…何かしたかな…??私たち｣ 龍也はどうしたんだろ… 龍也は何にも言ってくれないから、 分からないよ…。 ｢でも何時かさ…話してくれるだろ…龍也も何かあるんだろ〜な??｣ ｢……そうだね…｣ 龍也は…… 話してくれると思ってたよね… でも、 何時かくるあの日まで… 言ってくれなかったね… . 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |