《MUMEI》
金髪小僧の暴挙
その時…


『うわあッ!!』

突然オレ達のピットの左隣にいたチームの男達が、悲鳴にも似た声を上げた。


ゼッケン9のチームだ…。


監督らしき20代前半くらいの男が頭を抱えており、ライダーらしき少年が怒りに奮える顔でコースの方を睨んでいた。


オレは何事かと思い、その視線の先を見ると…

そこには直角コーナーで転倒している、ゼッケン9の NSR と…

コース外に放りだされたライダーの姿があった。


そして、その先のS字クランクには…

…オレンジ色のマシン…

…金髪小僧が悠々とマシンを切り返していた。

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