《MUMEI》
必死な笑顔
   〜麗羅視点〜


「さっきの嘘だよ〜☆


あれ?麗羅傷ついちゃった?
ゴメンね。

麗羅がこんなに栄実のこと

考えてくれてるのが

嬉しくて☆


ついつい照れ隠ししちゃった〜☆」


っと栄実は、笑ってみせた。


笑顔にもみ消された悲しみが


痛いほど伝わってくる。


さっきの"関係ない"って言葉を冗談で

言ったのではないことは


容易く見破れる。


でも必死に笑う栄実に


これ以上聞くことは出来なかった。


『そっか・・・。


ビックリした。


じゃあカルボナーラ作るね?』


私は、栄実に笑顔を向ける。

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