《MUMEI》
暴れ馬
134周目…

時刻は午後4時を過ぎ、間もなくレース開始から1時間半が経とうとしていた。


岡ヤンは相変わらず39〜40秒台のラップをコンスタントに刻みながら、周回を重ねている。


コースを走っている下位のライダー達は、後ろから岡ヤンが近づいてくると、快くラインを譲ってくれた。

まるでギャラリーの期待が岡ヤンに注がれていることを、金髪小僧以外の全ライダーが感じとっているかのようだ。


方や金髪小僧といえば、横暴なライディングが祟ったのか、周回遅れのマシンにすらラインをブロックされる始末だ。

(自業自得だ…)

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