《MUMEI》 後輪が着地すると、金髪小僧はようやくマシンを降りた。 パンチパーマは素早くマシンに跨り、ギアを1速に入れる。 そして何やら金髪小僧と言葉を交わしてから、スタートしていった。 後に残された金髪小僧は、ゼッケン19のチーム監督に、メット越しに軽く頭を叩かれていた。 (しょうがない奴やのぅ…) …そんな程度のニュアンスだろうか…? サイン無視の制裁としては軽過ぎると思うのだが… 他所のチームに口を挟むつもしも無いし、興味も無い。 願わくば、彼が二度とこのサーキットを走ることが無いよう祈るばかりだ。 前へ |次へ |
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