《MUMEI》 そんなパンチパーマの虚しい抵抗も、ようやく崩れる時が来た。 172周目のU字コーナーでの出来事だった…。 パンチパーマは、ゼッケン1のラパイド2号をブロックしようと、インを閉めるライン取りでブレーキを遅らせて進入するが… 力の入らない左足がマシンをバンクさせることを拒んだ! 明らかなオーバー・スピードでU字コーナーを曲がろうとするオレンジ色のラインは、パンチパーマの意思に反して大きくアウト側に膨らんだ! ラパイド2号に残された仕事は、パックリと開いたインに向けてステアリングを切ることだけだった…。 前へ |次へ |
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