《MUMEI》

「テン、もう大丈夫なのか?」


テンアは、顔を下に向いたままだ。


「テンアちゃん…。」


テンアはゆっくり顔を上げた。


しかし、テンアの目に正気は感じられなかった。


『テンア…。お前…。』


するとテンアの腹に刺さっている、モンスター操り花が喋り出した。


「「「人とはなんて脆い、生物なんだろう。」」」


操り花は、キーキー声だった。

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