《MUMEI》

「ん゛!」


するとテンアから、クナイの形した氷が、沢山アキラとムロの方へ飛んできた。


ムロは、右手だけで振り落とし、払いのけた。


「乗れ!」


「うん。」


アキラはムロの背中に乗った。


ムロは、ユージとシンヤの方へ走り背中に乗せた。


『ムロありがとう。』


「ふっ!助けてなんて頼んでない。」


シンヤは前のことを根に持っているらしい。

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